一般社団法人朝霞青年会議所(山﨑寛理事長)は1月12日、新座市のベルセゾン6階で新春賀詞交歓会を開催。現役メンバーやOBら約210人が集まり、上田清司県知事、穂坂泰衆議院議員、各市の市長をはじめ来賓も多数。冒頭でデザイン書家・秋山紅樹さん、石井穂幸さんが、大きな文字で「恩義」と揮毫(きごう)した=写真=。

秋山さん・石井さんにより大きく書かれた「恩義」
秋山さん・石井さんにより大きく書かれた「恩義」

第46代の山﨑理事長は、「恩義とは義理人情の根源である。義理とは人として守るべき道理。人情とは人に対する思いやり。その想いは人を動かす力となる」と冒頭で語り、本年度のテーマ「『恩義~義理と人情溢れる地域プライドの創造~」について、「四市の課題のひとつとして人口増加はしているが転入者が多く、地域に対する愛着心や誇りを持てない人が増えている。また、自分だけが良ければいいという人間関係の希薄が進むなか、自分たちのまちの自分たちでつくるという気概が必要だ。私自身、義理と人情が相手のことを思い、行動し、尽くす心の原動力だと実感。相手のことを思い行動することにより多くの人々が行動するのを経験した。

山﨑理事長
山﨑理事長

この経験から私たちがまちの中心となり、人とまちが強い関係性を築くために想いを持ち、運動発信しなければならないと確信した。そのためにも自分たちのまちづくりは、プロボノ集団(専門的な知識や技術を社会に役立てるボランティア活動する集団のこと)である私たちが、人と社会資本をむすびつけることにより、人と人のつながりを実感し、持続可能なまちづくりをめざしていく」と抱負を語った。

 

 

上田知事
上田知事

来賓の上田知事は挨拶で、「埼玉県は人口増加率3位、平成15年からのGDP増加額2位、いよいよ来年はアジア、日本で初のラグビーワールドカップが行われ、熊谷市が会場のひとつになる。2020年のオリンピック・パラリンピックでも県内で4会場、四市のなかでは射撃が行われる。国際交流ともなる事前キャンプが既に5つ決まっている。新座市がブラジル、さいたま市がオランダ、所沢市がイタリア、鶴ヶ島がミャンマー、寄居町がブータン。自動運転の車など、ちょうど時代の変わり目で、社会システムを変えなければならないかもしれないから、このはざかい期をうまく乗り切らなくてはならないと思う」と説き、ペルーの遺跡の話から「四市の青年会議所はそこそこ強い。そこそこの石をみんなでくるんで、いろいろな衝撃波に耐えられるにように、しっかり組み立てて、それぞれコラボし、ネットワークを組んでがんばってほしい」と期待を寄せた。

岡野OB会長(中央)、来賓の人たちとの理事長が恒例の鏡割り
岡野OB会長(中央)、来賓の人たちとの理事長が恒例の鏡割り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆