良く晴れた1月27日、志木市の田子山富士塚(埼玉県指定文化財)にナンバーが3776の公用車がやってきた。

 

この日、マイナス15度だったという富士吉田市から堀内茂市長が富士山をPRするナンバーの公用車で、小林英明教育長らと志木市に訪れた。堀内市長は志木市役所で、香川武文志木市長と文化・観光交流協定の締結式に臨んだ。

 

協定を締結した香川市長(右)と堀内市長
協定を締結した香川市長(右)と堀内市長

この協定の背景には、江戸後期から明治にかけて富士山を信仰の対象とする富士講が志木市でも隆盛し、富士山を模した田子山富士塚(埼玉県指定文化財)や羽根倉富士獄の富士塚を現在も大切に保存している。さらに、世界文化遺産として登録されている富士山の構成資産のひとつ「吉田胎内樹型」は明治25年(1892)に志木市の宗岡丸藤講の第八代先達の日行星山(星野勘蔵)が発見。吉田胎内は国の天然記念物に指定されている。

東日本大震災などで一部が崩落して危険だった田子山富士塚を同保存会(清水良介会長)が平成26年度から修復事業を開始。田子山富士を観光の柱にしようと、登頂ができるようになった山開きイベントなどで富士吉田市と市民レベルで交流を続けてきた。

香川市長は、「星野勘蔵さんは元志木市職員の先祖。田子山富士塚を地域資源として位置づけ富士山つながりで仲良くしたいと富士吉田市さんにラブコールを送ってきた。昨年は、富士まで歩こうのイベントでは日本橋から浅間神社までの約130kmを5日間かけて、志木市の原田部長と醍醐参事が参加。体脂肪を減らし効果があった。私のネクタイや教育長のネクタイもメイドイン富士吉田。お互いの資源を共有しあい、これからいろいろな取り組みができる」と和みを見せていた。

田子山富士塚の山頂から富士山眺望を示す香川市長と田子山富士保存会の皆さん
田子山富士塚の山頂から富士山眺望を示す香川市長と田子山富士保存会の皆さん

香川市長らと一緒に、田子山富士塚を登頂した堀内市長は取材に対し、「山頂から富士が見えて、これだけ見えるとは身近に感じる。田子山富士塚は石像や石碑など本当の歴史そのものが凝縮されており想像以上だった。熱心さが伝わってありがたい」と話していた。

 

 

 

 

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆