志木市柏町1丁目の宝幢寺(金剛光裕住職)で12月31日、午後11時40分から市民による除夜の鐘が響きわたり、新年を迎えた。文殊堂では金剛住職による恒例の護摩焚きが行われた=写真=。護摩焚きとは、新年の願いなどを木片に書き、住職がその木片を火の中を入れて焚きながら祈祷する儀式だ。

護摩焚きをする金剛住職(1日午前0時頃、宝幢寺の文殊堂で)
護摩焚きをする金剛住職(1日午前0時頃、宝幢寺の文殊堂で)

この日、宝幢寺の約300本の護摩木には、「家族全員が健康で笑顔の一年に」、「美人になれますように」などの想いが書かれていた。この「ゆく年くる年除夜の鐘」の行事運営にはボーイスカウト志木第1団や埼玉石材らが協力。

 

同寺の文殊堂で護摩焚きをしていた金剛住職は、「昨年は高齢者による悲しい事故などが多かったので、2017年はなくなるように」と話していた。

 

初詣で賑わう敷島神社(1日午前0時半頃)
初詣で賑わう敷島神社(1日午前0時半頃)

一方、志木市本町2丁目の敷島神社では、田子山富士塚を背に上町囃子連によるお囃子が響くなか、300メートルほどの参拝の長い列ができた。社殿右側には県立志木高等学校美術部が鳥の親子を描いた巨大絵馬が飾られていた。破魔矢やお守りが並び、特大の達磨が売れると神社総代の人たちが拍子木を打ち鳴らし、初詣の賑わいを見せた。

 

澄んだ夜空には冬の大三角形をはじめたくさんの星が輝き、2017年が澄んだ明るい年になるようにと見守っているようだった。

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆