埼玉県立志木高等学校(山本健敬校長)の美術部12人が制作した絵馬が、志木市本町2丁目の敷島神社に奉納され、その序幕式が12月22日、社殿で行われた。

敷島神社社殿で絵馬の序幕式(手前の記念撮影用の絵画も同美術部から寄贈された)
敷島神社社殿で絵馬の序幕式(手前の記念撮影用の絵画も同美術部から寄贈された)

 

この絵馬は、神社総代の綱島冏司さん(77)が今年9月に同高へ制作依頼。美術部の顧問の内山ちせ教諭(24)が敷島神社へ生徒と一緒に参拝し、神社の持つ雰囲気や絵馬について伝えたところ、来年の干支である酉とひよこ2羽の仲むつまじい姿がアクリル絵の具で描かれた。内山教諭は、「生徒たちの思い入れのある絵馬が出来た」と笑みを見せていた。

2か月余りかけて作られた畳1枚ほどの大きな絵馬。これから毎年1枚ずつ奉納され社殿の周りに12年間飾られるという。

美術部12人が力を合わせて絵馬を制作(11月22日、志木高等学校で)
美術部12人が力を合わせて絵馬を制作(11月22日、志木高等学校で)

綱島さんは、「再来年は戌年の絵馬で、美術部の伝統行事としてずっと続けてほしい。今日の絵馬は生徒さんが30歳ぐらいになるまで社殿に飾られる。悲惨な事故や子どもの虐待などがあるなか、鶏の親子のようにもう一度親子の絆を確認してほしい」と話した。

 

 

 

 

 

1畳ほどの大きな絵馬と内山顧問(前列左)と美術部の皆さん
1畳ほどの大きな絵馬と内山顧問(前列左)と美術部の皆さん

雄鶏とひよこの下絵から手がけた3年生で前部長の久保田祥世さん(18)は、「雌より雄鶏のほうが尾が長くかっこ良いと思った。穏やかな親子のさまを描くことが出来うれしい。今後は後輩にがんばってほしい」と取材に答えてくれた。

 

 

 

 

 

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆