任期満了に伴う新座市長選挙が10日投開票され、元市議で幼稚園長の並木傑氏(57)=無所属、自民推薦=が4万7千票余りを獲得し、初当選を果たした。当日の有権者数は133,658人(男66,811人、女66,847人)で投票率は52.33%。

 

並木氏は集まった支援者約150人を前に、後援会や支援した代議士・県議へお礼を述べた上で、「須田健治新座市長が6期24年で新座発展の礎を築いていただいた。その継承者として諸施策を着実に進めていくことを問う選挙だったと思う。多くの信託を受けたので自信を持って突き進んでいきたい。市議会議員の会派・政和会の9人のメンバーと7人の公明党市議団からも厚い応援をいただいた。これからは市長・執行部・議会と三者一体となって進んでいくわけで、一生懸命頑張る」と挨拶した。

選挙事務所で当選の喜びをみせる並木氏(中央)=7月10日22時48分
選挙事務所で当選の喜びをみせる並木氏(中央)=7月10日22時48分

並木氏は取材に対し、「新座駅南口の第1期・2期土地区画整理事業が既に完成し、これから北口の土地区画を着実に進めていく。同時に南口の横にある大和田2・3丁目の商業工業系区画整理も議会で特別会計を認められたので、9月からスタートする。防災拠点である新座市庁舎の建て替えも進んでおり、1期工事が平成30年に完成予定。2期工事は今の庁舎を壊して駐車場をつくる事業も任期中に行われるのでしっかりと立ち上げていきたい。志木駅南口の地下駐輪場(1,500台)についても事業認可が下りて予算もつき、大屋根化や無電柱化もあり着実に進めていきたい。待機児童対策については、保育園の新設と小規模保育施設の充実を掲げる。新座市のトップとして、未解決の問題、進行中の問題も市民の皆さまと相談しながら、着実に進めていきたい」とコメントした。

 

大型開発中心の市政継続に待ったを訴えた朝賀英義氏(66)=共産=は、2万票余りを獲得したが及ばなかった。

●開票結果 (敬称略)
並木 傑(62)  47,157  無新①
朝賀英義(66)  20,849  共新

※10日選管確定、無効1,921、持ち帰り13

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆