県南四市商工会連絡協議会(志木・朝霞・和光・新座)の役員研修会が3月4日、志木市民会館パルシティで開催され、読売新聞東京本社の鈴木美潮さんの講演が行われた。鈴木さんは、法政大、ボストン大卒、ノースウエスタン大学院で修士号を取得し1989年に読売新聞社入社。現在、同社のメディア局編集委員として活躍する傍ら、テレビ番組の出演や「340(みしお)presents」というトークライブイベントも主宰している。

 

挨拶する清水会長
挨拶する清水会長

 

平成27年度の連絡協議会の幹事を務めている志木市商工会の清水良介会長は、志木市商業部会の清水和之商業部会長(読売センター所長)の努力によって講師派遣が実現したことを説明。「各市のそれぞれの商工会がオリジナルグッズや催しなどを切磋琢磨して行っていて、刺激があるのが四市の良いところだ」と挨拶した。

 

 

 

特撮ヒーローの魅力も熱弁する鈴木講師
特撮ヒーローの魅力も熱弁する鈴木講師

地方創生等について講演した鈴木講師は、「『変わった記者』だから見えたこと~伝えて賑わう・地方活性化~」として、政治部時代や10年間続けたテレビ番組のキャスターなどの取り組み、年間約30回主宰している「340presents」イベントの経験を披露した上で、「賑わいと賑やかしは違う。一過性でなく3者3得でみんなが得する継続的に人が集まるイベントを」と説いた。

 

また、イベントの情報発信に関して、snsやツイッターだけでなく新聞などの活字メディアが効果的で、インターネットでふわふわした残らない情報と違い、新聞記事は信頼があって残り、書かれた側にとても喜ばれることを紹介した。具体的な情報発信の仕方として、①告知内容に新しい要素を盛り込むこと、②話題性のあるキーワードを、③逆の方向から入る「逆張り」訴求、④週末の県版の街ダネを、⑤ホームページはコンテンツ過多にならぬよう(神戸市のサイトは検索エンジンが中央にあり便利)、⑥女性の接触率が高く、共有されやすい折込チラシの活用を提案した。

 

地方創生や地域活性化については、福井県鯖江市の女子高生が参画している市役所JK課を紹介しながら「若者、よそ者、ばか者、キレ者(コーディネーター)にさまざまな世代の女性を加えることで、これまでと違った発想が生まれ多彩になる」と鈴木講師はまとめた。
※詳細はニュータイムス46号(紙版)に掲載予定

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆