志木市商工会(清水良介会長、会員数1,165)は1月22日、志木市民会館パルシティで新春講演会と新年賀詞交歓会を開催。約140人が参集した。来賓は、香川武文志木市長、河野芳徳市議会議長、鈴木正人県議会議員、豊田真由子衆議院議員など多数。

 

清水会長は、「田子山富士をはじめ観光的なものを商工会事業に取り入れていきたい」と抱負を語った。

 

挨拶する清水会長
挨拶する清水会長

平成28年度に向けて予算編成中の香川市長は、「当初の策定した予算について、歳入歳出の乖離が29億円(不足)あった。乾いた雑巾を絞るがごとく知恵を出して編成している」ことを話した上で、既に4000人超の利用があったオンデマンド交通の料金の制度設計や、市庁舎の建て替え方針を示すこと、さらには「住民票や印鑑証明など各種証明を全国各地のコンビニで朝6時30分から午後11時まで交付ができるようにしたい」と考えを明らかにした。

まちづくり将来ビジョンを語る香川市長
まちづくり将来ビジョンを語る香川市長

この日行われた新春講演会では、昭和19年志木市出身で志木市文化財保護審議会委員、田子山富士保存会副会長、志木のまち案内人の会副会長の深瀬克氏が「志木市の富士山と地域振興」をテーマに講演した。

講演する深瀬氏
熱く講演する深瀬氏

深瀬氏は、市内の高須庄吉さんが明治5年に田子山富士塚(現在、埼玉県指定文化財)の築造を完成させた歴史を紹介した上で、崩落の危険により現在登ることができない田子山富士塚を保存会が修復整備工事を進めていることを報告。今年7月2日の山開きで登頂が可能になることを明らかにした。宗岡地区の星野勘蔵(日行星山)の活躍や羽根倉冨士嶽についても解説し、内容が多岐に渡った。

 

また、同富士塚の御利益として①安産・縁結び・火除けをはじめどんな願いも叶うこと、②陰陽石や御胎内などのスポットからパワーを得られること、③御胎内入口の左上部にある「ラブ・ラブ・ツリー」で縁結び・子宝に恵まれることの3つを説明。「皆のアイデアで地域振興につなげるラストチャンスだ!」とまとめた。

本締めをきめる斉藤奈都子連合婦人会長と名畑商工会理事
本締めをきめる斉藤奈都子連合婦人会長と名畑商工会理事